・N.O.S.オペアンプの使用 
　オーバードライブの心臓部ともいえるオペアンプにはNew Old Stockの JRC4558Dを
　使用しています。
・Boost回路の接続位置を変更するORDERスイッチ
　FULL-DRIVE 3では、オーバードライブと独立してON/OFFできるブースト回路をオーバードライブ　　の前段に配置するのかもしくは後段に接続するのかをミニスイッチで変更することができます。
　後段(OD→BOOST)を選択した場合にはブースト回路はFULL-DRIVE 3のボリュームブーストと
　して機能し、前段(BOOST→OD)を選択した場合にはFULL-DRIVE 2と同様にオーバードライブ回路　へのインプットレベルブーストとして機能します。
・90‘s, WIDE ASYMトーンモードの切替
　フロントパネル中央のミニスイッチで90’s、WIDE ASYMという2つのトーンモードを切り替える
　ことが可能です。90’sではFULL-DRIVE 3の前機種であるFULL-DRIVE 2から受け継いだ　　　　　　　リッチなミッドレンジが特徴のトーンです。
　WIDE ASYMはよりワイドな非対称クリップ回路を使用したモードです。
　よりオープンで鈴鳴りするような美しいサウンドが特徴です。

LEQTIQUE　MAESTOSO 　　ハンドメイド　オーバードライブ
　　（日本製）
税別販売価格　　￥１４，０００

MaestosoはTube Screamer（TS)を基とし、高い次元でそれを昇華させたドライブペダルです。
Tube Screamerの様なクラシカルなレンジ感は持たず、いかなるシチュエーションにおいても使用できる絶妙なレンジにチューンされている他、クリーンブースターからオーバードライブ、更にはそれを超え、オーバードライブの延長線上に位置するようなナチュラルなハイゲインサウンドすら創出可能な幅の広いゲインコントロールが備わっています。
ゲインの量にかかわらず出音が速く、どのポイントにおいても使用できる本当に素晴らしいゲインコントロールでしょう。
また、トーンコントロールも多くスイートスポットが存在する絶妙な効きをし、あらゆるプレイヤーに満足して頂けるであろう秀逸なドライブペダルに仕上がっています。
前述のコントロールを可能にする特注のポット、高性能OPアンプ、その他、Shun Nokinaの作品ではお馴染みのマニアックなハイエンドパーツを使って作られるこの『Maestoso』。
間違いなくオススメです。

 “Maestoso”(Aka MAT)は、廃盤のMARに続くLeqtique第2作目の作品です。
近年、流行しているモディファイ系のTSつまり、“TS系”と呼ばれるものの一番重要だと思えし改造点を抑えることからこのエフェクターの開発はスタートしました。それはつまり、
　　　　　　1.ゲイン、ボリュームの可変域を増強すること。　
　　　　　　2.カットされたローエンドを取り戻すこと。　
　　　　　　3.高速なオペアンプ（心臓部）を使用し、解像度を確保すること。
　この3つでしたが、
まず1、については現行で存在するTS系のそれよりも双方ともさらに強化してあります。
これによって、他の項目とあわせて、Clean Boost〜Low Gain Overdrive〜Hi Gain Overdrive〜Distortionまで幅広い使用用途においてお楽しみいただけるようになりました。

2、の項目について、これはMATのキャラクターの確立という点も考慮しながら、他のTS系よりもかなり強いローエンドにしてあります。
Low〜Low Midまでしっかりした太い芯が存在することより所謂TSの代名詞である、“Midrangey”なサウンドキャラクターでは対応できなかったシチュエーションに対応できるようになりました。　

3、ハイエンド系のモディファイTSには必ずと言っていいほど搭載される高速オペアンプOPA2134を同じように採用していましたが、最大時のゲインレンジをそれらよりもさらに上げたMATでは極めて不安定な状態になることから、よりハイエンドなAnalog Devices社の高速オペアンプAD712を採用することで解消しました。
　その過程でとても嬉しいことに、さらなる解像度の向上、また歪の質感がOPA2134(+ Sym LED Clip)タイプのものよりも柔らかくなり、弾力的な独自の質感とともに、MAT自体の個性が強化されました。
是非、様々なシチュエーションに応じて、Clean Boost〜ハードな歪まで“TS系”という枠にとらわれることなく、機材の選択肢の一つとしてお楽しみいただけたらこの上ありません。 　

by Shun Nokina